西洋美術史サロン : ドガ《ベレッリ家》(10月18日2025年)/マネ《エミール・ゾラ》(11月16日2025年)

西洋美術史サロンを開設しました

2025年秋より、Edogawa Art Salon, Tokyo の自主企画として、少人数制の「西洋美術史サロン」を開設しました。

これまで江戸川区しのざき文化プラザで開催してきた美術史講座「西洋美術史への扉」では、多くの方にご参加いただきました。講座後には、「もっと聞きたい」「シリーズ化してほしい」といった声も寄せられました。

そうした反応を受けて、より少人数で一つの作品やテーマを深く味わう場として、「西洋美術史サロン」を始めました。

サロンの趣旨

西洋美術史サロンは、展覧会をより深く楽しむための予習・復習の場として企画しました。

2025年秋から東京で開催されたオルセー美術館所蔵「印象派、室内をめぐる物語」展を一つのきっかけに、出品作家や関連作品を題材として、印象派や19世紀フランス絵画の多様な魅力を紹介しました。

通常の講座よりも少人数で、一枚の作品や一人の画家にじっくり向き合うことで、作品を見る視点を深めることを目指しています。

なお、本サロンはオルセー美術館展の公式イベントではありません。

第1回|ドガ《ベレッリ家》と古典主義の伝統

第1回の西洋美術史サロンでは、エドガー・ドガの《ベレッリ家》を取り上げました。

ドガは印象派の画家として知られていますが、《ベレッリ家》には、古典主義的な構成、家族の心理的距離、肖像画としての緊張感が複雑に重なっています。

本回では、若きドガがどのように家族の肖像を描き、人物同士の関係や画面構成の中に緊張を生み出しているのかを見ていきました。

開催日:2025年10月18日(土)
会場:しのざき文化プラザ
形式:少人数制サロン

西洋美術史サロンでの様子。第1回ではドガ《ベレッリ家》を取り上げ、作品の構図や人物の関係を丁寧に読み解きました。少人数の会場では参加者から質問も寄せられ、作品をじっくり考える時間となりました。

第2回|マネ《エミール・ゾラ》とジャポニスム

第2回では、エドゥアール・マネの《エミール・ゾラ》を取り上げました。

マネが描いた作家エミール・ゾラの肖像には、人物像だけでなく、画面の中に置かれた浮世絵、版画、書物、複製イメージが重要な意味を持っています。

本回では、《エミール・ゾラ》を手がかりに、19世紀フランスにおけるジャポニスム、批評家と画家の関係、そして近代絵画におけるイメージの引用について考えました。

開催日:2025年11月16日(日)
会場:しのざき文化プラザ
形式:少人数制サロン

サロンを開設して

「西洋美術史への扉」が比較的大人数に向けた講座であるのに対し、西洋美術史サロンは、一つの作品をより深く読み解くための場として位置づけています。

作品の背景を知るだけでなく、画面の構成、人物の関係、視線、色彩、空間表現などを丁寧に見ていくことで、展覧会や美術館での鑑賞体験をより豊かなものにすることを目指しています。

今後も、展覧会や常設展で出会える作品を手がかりに、少人数でじっくり作品を味わうサロンを継続していきたいと考えています。