「絵をみる、世界をみる」では、
活動の開始前と終了後に保護者アンケートを行い、6名から回答をいただきました。今回参加した子どもは、未就学児2名、小学3〜4年生4名です。
少人数での実施でしたが、親子が美術館や絵に対して感じている距離と、
実際に子どもが絵を見る姿の両方を知ることができました。
美術館へ行ったことはあっても、身近な場所ではない
親子で美術館や展覧会へ行った経験については、
5名が「何度かある」、1名が「まだない」と回答しました。
「よくある」という回答はありませんでした。
保護者自身については、次の回答がありました。
- 詳しくはないが、子どもには体験させたい:4名
- 関心はあるが、あまり行く機会がない:3名
- 美術館や展覧会に親しみがある:0名
一部に重複回答を含みますが、
保護者自身が日常的に美術館へ行っているわけではなくても、
子どもには美術に触れる機会を持たせたいと考えている家庭が多いことがわかりました。
開始前には「子どもには難しそう」という不安
親子で美術館や展覧会へ行く際に気になることとして、
最も多かったのは
「子どもには難しそう」という回答でした。
- 子どもには難しそう:4名
- 子どもが静かにできるか心配:2名
- 子どもが興味を持たないので行きにくい:2名
- どこへ行けばよいかわからない:1名
- 特にない:0名
美術館へ行った経験がある家庭でも、
子どもが作品を楽しめるか、静かに過ごせるかという不安を感じていました。
保護者が期待していたのは、知識よりも「見る楽しさ」
活動に期待することとして、6名全員が次の二つを選びました。
- 子どもが絵を見る楽しさを知ること:6名
- 子どもが想像する楽しさを感じること:6名
そのほかには、次の回答がありました。
- 親子で美術館や絵に親しむきっかけになること:5名
- 作者の気持ちや、絵を描いた理由に触れること:4名
- 他の人の見方を聞くこと:3名
作品名や美術史の知識を覚えることよりも、
まず子どもが絵を楽しみ、自分なりに想像することが期待されていました。
子どもたちは、絵の中を探していた
終了後、6名全員の保護者が、
子どもが
「絵の中のものを見つけようとしていた」
と回答しました。
- 絵の中のものを見つけようとしていた:6名
- 絵をよく見ていた:5名
- 楽しそうだった:4名
- 自分の考えを話していた:3名
- 話をよく聞いていた:2名
- 集中が続きにくそうだった:1名
- 少し難しそうだった:0名
子どもたちの反応は一人ひとり異なります。
よく発言する子どもだけでなく、
静かに作品を見たり、画面を指さしたり、
絵の中の小さなものを探したりする姿も見られました。
活動後は、全員が美術館へ前向きに
活動後、子どもと美術館や展覧会へ行ってみたいと思うかを尋ねたところ、
次の結果となりました。
- ぜひ行ってみたい:4名
- 機会があれば行ってみたい:2名
- まだ少し不安がある:0名
- あまり思わない:0名
6名全員が、親子で美術館や展覧会へ行くことに前向きな回答をしました。
開始前には4名が「子どもには難しそう」と感じていました。
今回の活動だけで不安が完全に解消されたと結論づけることはできませんが、
子どもが実際に絵を見て、画面の中を探し、考える姿を見ることが、
親子で美術館へ向かう入口になった可能性があります。
保護者自身にも、美術を学ぶ関心
終了後には、保護者自身の気持ちについても尋ねました。
- 親子で絵を見る機会を増やしてみたい:5名
- 子どもと一緒に楽しめるなら行ってみたい:4名
- 保護者向けに、美術をやさしく学ぶ機会があれば参加してみたい:3名
- 美術館での絵の見方を少し知りたい:2名
親子向けのアート活動は、子どもだけの学びではありません。
子どもの発見や言葉に触れることで、
保護者もまた、自分自身と絵との関係を見直すことができます。
親が美術に詳しくなくても、
子どもと一緒に見て、話すことから始められる。
Edogawa Art Salon, Tokyoでは、
子どもに一方的に知識を教えるのではなく、
親子で作品を見て、発見し、想像し、言葉を交わすための入口をつくっていきます。
今後も、子どもの年齢に応じた問いかけや、
親子で美術館へ行くための情報提供を工夫しながら、
家庭と美術館をつなぐ活動を続けていきます。
アンケート回答数:保護者6名。複数回答および重複回答を含みます。
掲載した結果は、今回の参加者を対象とした活動記録であり、
一般的な教育効果を示すものではありません。



