西洋美術史への扉「ルノワール ― 幸福を描いた画家」
2025年11月29日(土)、しのざき文化プラザ主催による西洋美術史講座「西洋美術史への扉」にて、「ルノワール ― 幸福を描いた画家」を開催しました。
本講座では、“幸福の画家”として知られるピエール=オーギュスト・ルノワールを取り上げ、人々の表情、日常の喜び、光と色彩に満ちた画面を手がかりに、ルノワールがどのように「人間の幸福」を描き出したのかを見ていきました。
ルノワールの作品は、一見すると明るく親しみやすい印象を与えます。しかし、その背後には、印象派の光の探求だけでなく、人物表現、身体、古典美術への関心、そして1881年のイタリア旅行を通じた大きな転換がありました。
講座では、代表作を紹介しながら、ルノワールが単に「楽しげな場面」を描いた画家ではなく、近代の生活の中にある喜びや親密さを、色彩と身体表現によって描き出そうとした画家であったことを解説しました。

開催概要
日時:2025年11月29日(土)14:00〜15:15
会場:しのざき文化プラザ 3階講義室
主催:しのざき文化プラザ
講師:長谷川浩一
講座を終えて
ルノワールは、親しみやすい画家である一方で、その明るさゆえに、しばしば美術史的な複雑さが見えにくくなる画家でもあります。
本講座では、ルノワールの描く「幸福」を、単なる甘美なイメージとしてではなく、19世紀フランス絵画における光、色彩、身体、古典との関係から考えることを目指しました。
今後の講座でも、印象派や19世紀フランス絵画を、親しみやすさと美術史的な深さの両面から紹介していきたいと考えています。









